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西橋奈未が決定力の違いを見せつけて当地初Vを勝ち取った。終わって見れば2日目ドリーム戦以降は負けなしの8連勝。8勝のうちインで勝った3勝以外はすべてまくり勝ち。西橋自身も「ここまでまくって勝ったことはないです」と笑っていたが、繰り出すターンの質が明らかに周囲とは違っていた。「水面もあって、みんな落として回りたい意識が強くなっていると思うけど、自分は握ったレスポンスがいいので一瞬早く仕掛けることができている。その分ですかね」と分析。
当地水面を走るのは21年12月クイーンズクライマックスシリーズ以来だったが、その成長スピードの速さに驚かされた。前走地の三国周年で優勝戦まであと一歩と迫ったが、これは決してフロックではない。SG、GI戦の経験値を順調に積むことができれば第2の遠藤エミになれる原石だろう。「三国周年は本当に悔しかった。ただ、一瞬でもミスをしたら着順が変わる緊張感がすごく楽しかったです。また呼んでもらいたい」と西橋。年末のクイーンズクライマックス出場も目標のひとつに違いないが、さらに上の舞台を目指してほしい。そう思わせてくれる今シリーズの走りだった。
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