松山将吾がハイパワーの舟足披露/津ツッキー王座決定戦

「今節の31号機は以前乗っているんですよ」と、中澤和志が記憶を掘り返す。「あの時はタイムも出るようになっていた？それは覚えていないけど、当時のように出足中心にペラを叩きましたよ」といち早くペラに着手。31号機は11月に乗艇して優勝戦2着。季節的に違うとは言え、優勝戦の時の気温は18度。今節はこの付近の気温が多くなるだけに大きな参考にはなるはずだ。「試運転で好エンジンの新田泰章よりも良かった」と調整の正解はレース前に感じていた。初日11Rは道中で吉田俊彦を激しく追い込んだが惜しくも3着。届かなかったとは言え、あの動きなら今後は目を離せない存在に。

「松山将吾がかなり出てる」とピットでは噂になっている。是澤孝宏が「試運転であれだけ直線で負けては…」とがっくりすれば、レースで競り負けた太田和美からも「松山の方がだいぶ良いみたい」と足の差に脱帽。当の本人は「前検から伸びはすごく良かった。初日は回り足もついてくれましたね。6枠での2着は大きい。今後、守ることなく攻めて行きたい」と自らを奮い立たせる。2連対率33.6％の69号機だが、ここ4節は伸びが際立っている上昇機。評判は、決して間違いではない。