地元の渡辺千草が連勝発進/平和島オールレディース

ボートレース平和島の9日はGⅢ「平和島レディースカップ」のシリーズ初日。前検日は気温10℃でほぼ無風。季節を考えると穏やかな天候と言えたが、初日は朝から強い向い風が吹き、実際の気温以上に体感温度は下降。気圧は高く空気はカラカラ。風のピーク時には水面上に白波が立ち、前検とは条件が一変した。そのため、1Rから一日を通じて安定板が使用されることに。普段はレース間に頻繁に足合わせが行われるオールレディース戦だが水面が荒れたこの日、試運転に繰り出す選手の姿は普段に比べると少なかった。

向い風が強い時の当地では常に見られる傾向ではあるが、この日もスンナリとした逃げ決着は減少。2Rでは渡辺千草、3Rでは後藤美翼、4Rでは角ひとみと3枠勢が3連勝。11Rでは清水沙樹が3コースからの絞りまくりで人気の土屋南を叩く場面もあり、この時は3連単が2万円オーバーという大きな配当になった。

初日のメインカード・12Rの「レディースDR」は当初3枠で出走予定だった鎌倉涼が欠場となり、5艇立て。ここでは平山智加が逃げを決めて本命決着に。2着で続いた中谷朋子は前半、6枠から4コースを奪取した上で切り込み突破に成功。初日は好発進を飾った。地元勢では2R勝利した渡辺が後半もインから立て直し先行、ただ一人の連勝スタートを飾った。エンジンは前操者も苦労した低調機だが、渡辺はそのリニューアルに成功し行き足が上向いた模様。今後もベテランが意地を見せ続けるのか、注目を。

なお、シリーズ2日目はみぞれ混じりの雨、これが場合によっては雪になる可能性アリとの予報が聞かれ、荒れた天候となるかもしれない。シリーズ序盤は当地らしくイン受難、そして好配当が頻発するような流れになりそうだ。