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もう苦手とは言わせない!?博多を克服した渡辺浩司
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10R発売中に行われたスタート特訓の動きを見て、渡辺浩司にはかなり厳しいレースになりそうな予感がした。
隊形はバラついていたが、明らかに2号艇の上田龍星の方がスリット近辺は強め。スタートで少しでも立ち遅れるものなら、一気に出られるシーンすら頭をよぎった。本番はまずトップスタートで第一関門を突破。1Mは上田がまくりを選択したが、これは想定内だったという。「かなり伸びていたのでバック勝負は避けたかった。できれば握ってきてほしいなと思っていたんですよね」とニヤリ。あと数センチ、上田の波にハマッていれば引き波に沈んでいたかもしれないが、頭の中で想定できていれば対応もできる。ギリギリの攻防は渡辺の作戦勝ちだった。
これで通算5回目の当地制覇。優勝の内訳を見ると17年1回、19年1回、22年2回、そして今回とここ数年間に優勝が固まっている。かつては「うねりがダメなので…」と走るたびに嘆いていたが、それは昔の姿。直近3年間で15節走って9優出3Vと安定感はピカイチと言っていい。渡辺の弟子で福岡フレッシュルーキーの篠原飛翔が当地をよく走るのも、調整面でプラスに働いているのだろう。
すでに新エンジン1節目の2月25日から開催される「福岡県知事杯争奪 福岡都市圏開設33周年記念競走」の斡旋が決まっている。毒島誠、桐生順平ら一般戦とは思えない好メンバーが集まる注目のシリーズ。地の利を活かしてライバルを迎え撃ちたい。
優勝者コメント・渡辺浩司
「ギリギリだったけど、何とか受け止められて良かったです。ホッとしました。自分が想定していた以上に上田君のスピードがあったので、本当にギリギリでしたね。ドキッとしましたよ。上田君が伸びていたのでそこだけ警戒していたけど、うまく引きつけることができました。5日目までの行き足重視の調整だと足のつながり、乗り心地が良くないなと思ったので、ペラは出足に寄せるイメージで叩き変えました。結果的には正解。出足が良くなっていた分、持ちこたえることができました。また2月末に博多を走るので、優勝できるように精いっぱい頑張ります」