丹下将がまくり差しと逃げでの連勝

ボートレース常滑の「スポーツ報知杯争奪第13回ビクトリーカップ」21日に開幕した。初日は地元の北川潤二と丹下将が連勝と気を吐いた。北川はまくりと逃げでの連勝。「ターン足や立ち上がりがいい。本体はひと通り点検したので、あとはペラをもう少し合わせたい」と機力的にも十分合格点の付く動き。さらに、何よりS勘が素晴らしい。初日はコンマ06と13。最近、Sが早いですねと振ると、「そこは気持ちです。スローからいくようになってからは早ければ放るし、いけると思ったらそのままいく。もちろんFは切ったらいけないけど、勝負して切るなら仕方ないと思ってます」と。乗ってる今はSもビシバシ決まるのだろう。

一方の丹下はまくり差しと逃げでの連勝。しかし、「ターン足は悪くないが、富永(正人)選手の行き足から伸びがすごかった。もう少し足を良くさせたいので、バルブの調整をしてみる」と機力的には中堅の域か。

初日メインのドリーム戦は西村拓也が絶妙な立ち回りでV。1マークは本多宏和をけん制しつつ、細川裕子を差し切った。内で割ってきた吉田裕平には外からのぞかせプレッシャーをかけ、2マークが冷静な差しハンドル。「前半を走ってエンジンの感じは何となく分かった。前半は伸びを狙ってやってみたが、つかなかった。グングン伸びるような感じではなく、回転の上がりが素早い。ペラをもらった形に近づければ手前の足がいいと思う。まだチルトも手探りだけど、外回りと取り付けで対応できそう。いいエンジンの感じはあるし、いい人にもそこまでヒケは取らないと思う」と西村は前回優勝エンジンに手応え十分の様子。

なお、河合佑樹と細川はドリーム戦での接触により負傷帰郷。早くも主力ふたりが姿を消して少々さみしいシリーズになるか。