初日ドリーム戦は徳増秀樹が勝利/常滑名古屋グランパスカップ

ボートレース常滑の「名古屋グランパスカップ～男女W優勝シリーズ～」は10日に開幕した。初日メインの予選ドリーム戦は、2コース柏野幸二がまくって、徳増秀樹がマーク差しで勝利。人気の杉山正樹は6着に沈んだ。勝った徳増は、「Sがダメですね。前半は1番風が強い時だったし、後半も分かってない。それにペラも合ってないですね。本番はたまたま合っていて展開を差せたけど、展示までは全く合っている感じがしなかった。安定板が取れてから、また調整を考えます」と。まだまだ納得には程通そうだ。

仕掛けた柏野は気配が際立った。初日は2、2着と上々のスタート。「2着をとることだけのことはできたと思う。もちろん、この後も試行錯誤は続けていく」と何とも柏野らしい表現。一方、ガックリと肩を落とした杉山正は、「S遅れたか…。でも柏野さんは足が違う感じがした。自分のも伸びが弱いのかな。前半はメンバーだと思う。ドリームの中だと全然違う。また整備士さんにも泣きついてみる」と上積みを図る。

女子では今井裕梨が連勝。宇野弥生、中村かなえが1、2着の好スタート。宇野はさすがのS力を披露して「出足はまあまあかなと思う。伸びは出て行くことはないし、いい人とだと少し下がる。できるなら伸びを付けたい。今のところはペラで合わせていこうと思う」と。中村は「結果はいいけど、Sが難しい。全速では行けてなくて見えてない。直線は良さそうだけど、回る時に滑る。我慢はできるけど合ってなくて、乗りやすくはない。出足、直線はいいので、エンジンの良さは感じます」と評判のエンジン60号機に乗りにくさを感じている様子。それでも合えば快速に仕上がるエンジン。中村も調整のやりがいがあるというものだ。