山下流心
山下流心

江戸川

波乱続きも山下流心が優勝

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ひどいシリーズだった。毎日のように帰郷者が出て、節間通して合計で13人が最終日を前にレース場を後にした。途中追配も3人しか揃えられず、最終日の出場選手は38人。11Rまで全員2回走りにしても足りず、優勝戦外枠の選手が異例の2回走りとなった。そして、4節連続でフライングが出ていなかった当地だったが、4日目からはスタート事故が続出。選手代表だった鈴木雅希が、まさかの1日2本の勇み足で強制帰郷となり、準優では予選トップ通過の鈴谷一平がスリットオーバー。そして優勝戦。A1級の井上忠政中村魁生がフライングと、最後も最悪な結果となってしまった。1、2枠の選手がフライングで、このレースの売り上げの約96%にあたる額が返還となった。

そんなサバイバルシリーズを制したのは山下流心。1、2号艇がバックで退避する中、1Mを握って回った山下が、2Mで板橋侑我を差しさばいて先頭を確保した。2着は板橋。栗城匠は、2Mで金山立樹を差して交わし、3着を確保した。

勝った山下は、今年1月の戸田に続く自身2度目の優勝。初A1だった前期は記念レースなどで結果が出せずに勝率を落とし、来期は一気にB1下降となってしまったが、新期早々にいい結果が出た。今節は新ペラからのスタートだったが、しっかりとした調整でレース足を仕上げ、道中のさばきなども的確だった。能力は確かなだけに、この優勝でA1復帰へ向けていい流れで戦っていけそうな雰囲気だ。