前検好気配は井上忠政

近況の伸びが抜群で、当地のエース機となっているのが39号機。ただ今節はお蔵入りとなり、他にも伸び寄りのエンジンの多くが登場しなかった。伸び特化型にする選手もあまり見当たらず、今シリーズはレース足を仕上げた実力者がしっかりと結果を出しそうな雰囲気だ。

主力級で前検の手応えが良かったのは井上忠政。2月の前回大会では優勝戦1枠ながら3着に敗れる悔しいレースだっただけに、今節はリベンジに燃える。板橋侑我は7月のGⅡ戦で優出3着。「その時にペラは見出せている」と力強く話しており、調整には不安はない。2連対率20％台前半のエンジンだが、前検の動きも悪くなかった。地元期待は栗城匠で、初日はメインカードの絶好枠で登場する。もともとは水面に苦手意識があったが、5月に優勝を果たしてからはコンスタントに成績を残しており意識は改善。数字のないエンジンでも悲観するような動きではなく、主役としての活躍に期待していいだろう。

佐賀の実力者・末永和也と定松勇樹は当地初参戦。ともにターン力上位の存在で、本来なら優勝争いに加わるはずだが、末永は「初っ端でいきなり振り込みそうになった」と不安あり。ちなみに前検は誰もが認めるベタ水面で、波高は限りなく0cmに近い状況。「今の水面でもやばかったし、いつもの感じではいけないです」と笑顔はなかった。定松も「2回ぐらいキャビっていたし、乗れないですね」と話しており、今節は割り引きが必要か。前節優勝エンジンを引いたのは伏兵の一色凌雅で、雰囲気は上々。前検一番時計をマークしたのは、当地で優勝経験のある前田滉。来期A1昇格を決めてノッているだけに、今節はいい走りに期待できそうだ。