杉山裕也が前節の優勝エンジンをゲット

A1級は8人とそれなりに揃ったが、今節は確固たる主役は不在。実力均衡の混戦シリーズになりそうだ。初日メインの江戸川選抜戦は、地元の若林将が絶好枠に指名された。ただ「伸びが気になりました」と前検は浮かない表情。2連対率30％未満の55号機で不安があり、波乱含みの一戦となるか。

岩瀬裕亮は「余裕がありそうでした」と、若林とは対照的にいい笑顔。今月頭の開催では低調機で苦しんだだけに、「今節はやり返しに来ました」と気合も入っている。西島義則も「特訓は少し伸び気味だった」と好ムード。好素性機を得た山崎義明も「起こしはまあまあ良かったし、乗り心地も悪くなかった」とまずまずの手応え。山口達也はパッとしなかったようだが、班では「山口選手が良さそう」という声が出ており、直線は心配なさそう。石川真二は例によって前検は調整途中で参考外。

選抜組以外では杉山裕也が前節の優勝エンジンをゲットして、前検トップタイムを叩き出した。優勝した同期の長田頼宗から情報を聞いてきたようで「まさか、そのエンジンを引くとは」と本人もビックリ。「話を聞いてきた以上、やらないわけにはいかないですね」と気を引き締めていた。

近況、エース機と言っても過言ではないパワーを見せているのは39号機。今節は伏兵の品川賢次がゲットして、前検の雰囲気も上々だった。「スローからでも問題なかった」と、ノーハンマーで不安なくレースに臨めそう。その品川と同じ班だった富永正人も伸びは強め。ただ「めちゃくちゃ重くて乗りづらかった」と話していただけに、欠点を補う調整ができるかが活躍への鍵となりそうだ。