V候補筆頭の磯部誠が初日連勝

V候補の本命・磯部誠は前半8Rがまくり差し、後半のドリーム戦がイン逃げで堂々の連勝ゴールを決めた。しかし、その表情に笑顔はなかった。「これは厳しい。前半は周りが放ってるのに一緒。本当ならもっと出ていかないといけないのに…。後半も山口剛さんに追い詰められたし、全然ダメ。最近にない下がりっぷり」と首をかしげる始末。「本体はやったので、明日(2日目)はペラをやる。それでダメならまた本体だし…。前回の形(完全V)にしてダメだったから、結局あれも正解じゃなかった。だからダービー前に走りたくなかった…」と付け加えた。

初日の主役は磯部じゃなく、堀本裕也だったのかもしれない。9Rで3コースから鮮やかなまくり差しで突き抜け、通算1000勝のゴール。「同級生が見にきてたので集中していった。これで気楽になったし、タッチ交代(息子の堀本翔太へ)できるわ」とこちらは満面の笑み。「(まくり差しが)きれいに入ったね。前節の戸田でも周りが盛り上げてくれたけど、ノーヒットだった(未勝利)。次の丸亀では知ってる人も少ないし、地元の常滑で達成できて本当に良かった」と。生まれも育ちも常滑の堀本、やはりここでのメモリアルは格別だっただろう。