地元のWエース・平本真之、磯部誠がVを狙う！

地元ファンにとって歓喜のレースとなったのは準優勝戦10R。地元Wエースとして参戦している平本真之、磯部誠の師弟コンビがワンツーゴールを決めた。ただ、共に優勝戦へ向けては不安を残すレース内容だったか。1着の平本は、「周回展示から調整を外している感覚があった。1Mは水面が良かったから、舟が返ってきた感はあったけど、2M以降は調整を外している感があった。グリップ感が甘くて、スリットも磯部に分が悪い感じもあった。本番は磯部がSで少し遅れたので分からなかったけど、特訓ではいかれていた。Sもビックリ。あんな遅いとは思わなかった。むちゃくちゃ届いてない。今日は今日で天候も変わっていたし、色々なパターンを試したけど、正解ではなかった。明日またやり替えます」と優出インタビューでは終始厳しい表情。しかし、「今年は年初めから常滑を何回が走っているけど、大きなレースもあるし、どれかひとつ勝ちたいって目標を持っている。まだダービーも残っているけど、GI以上のタイトルは欲しいので、明日は勝ちにいきます」と気合を入れた。

一方の磯部は今年は当地の地区選を勝ち、東海チャンプに輝いている。それでも「グランプリへいく」と大きな目標を掲げているだけに、勝って賞金を加算をしたいはずだ。「ペラをやり過ぎて悪いクセが出た。回らない条件で回してスカって、Sも遅れた。道中は同期の佐藤翼君のおかげ。3日目、4日目は引きだせていたと思ったけど、今日は合わせ切れずにS遅れのが気になる。今日も途中まではいいと思ったけど。風が吹いたので調整やり直して、それが悪い方向にいった。ペラは戻せば大丈夫だと思う。バランス取れているかなって感じ。目立つところはない。調整が合って普通に毛がはえたぐらい」と機力的には決して威張れない状況。だが、「今節は(池田)浩二さんがいないので、いつもよりはチャンスあると思っている。でも浩二さんもこっち走りたいと思っているだろうし、その分までかんばりたい。前節の分もありますしね」と話す。SGでの悔しさを晴らすには、やはり優勝しかない。最後はどんな大技を見せてくれのるか、楽しみにしたい。