佐藤大佑が優勝戦1号艇！

準優戦が終わり、ファイナリスト6人が出そろった。絶好枠を得たのは佐藤大佑。今節はいつもの伸び調整でパワフルな動きになっており、チルトをはねた状態でも出足系が軽快。「今までは伸びに寄せてる分で出足は普通あるかないかって時がほとんどだった。これだけ出足が来てるのはない」と完調宣言。また、普段なら「何が何でも勝つ」と意気込むことが多いが、今回は「優勝戦で間違ってフライングしてしまったら、事故点で来期B2になっちゃう。だから1艇身のスタートを行って、それで負ければ仕方ないです」とほど良く肩の力が抜けているのも好印象。冷静に自分のスタート、ターンを決めることができれば、自然と結果がついてきそうだ。

広瀬聖仁も準優を逃げ切って優出に成功。トータルで考えるとパワーは佐藤以上のものがあり、インのミスを誘えるようなスタートを決めることができれば逆転の可能性がある。柴田直哉は準優で広瀬に迫る場面があったように、ターン回りなど実戦系の足が充実。F持ちの分でスタートにムラがあるのは気になるところだが「行くべきところでは行けています」と。1Mで握っていけるような運びなら見せ場を作れる。

向後龍一は展開を突いての2着で準優を突破。足の特長は伸びで、4カドということもあり「勝つならまくり」と勝つイメージを話した。準優3着で5枠となった柏野幸二も選手間で評判の伸びになっている。質、タイミングともに優秀なスタートなら一撃が怖い。山下和彦は上位に比べると直線は見劣るが、序盤を考えれば操縦性やレース足などを良くしていて戦える状態。アウトからの立ち回りも的確なだけに、展開の乱れがあれば上位進出のケースもありそうだ。