優勝戦の絶好枠を手中に収めた柳沢一！

準優は波乱決着で始まった。10Rは6号艇の澤崎雄哉がチルト1.5の一撃仕様で臨んだ。その澤崎はスタート後に伸びて1Mまくりを狙ったが、インの渡邊裕貴が抵抗。ポッカリ空いた展開を山本修一が差し抜けて優出一番乗りを決めた。「展開ですね。運が良かった。柳沢一選手にアドバイスをもらって、底上げも出来ましたね」とリズム、舟足と上向き。重野哲之もうまく残して2着に続き6強入りとした。仕上がりに関しては「展示前にあれだけ雨が降るとねー。合っていなかった。合えば中上ぐらいあります」と話した。1M激しく競り合った渡邊、澤崎だったが、レース後はお互いの健闘を称える姿があった。

11Rは5コースの木下陽介がスリット先制したが、まくり切ることは出来ずにインの天野晶夫が先マイ。天野は少し窮屈なターンだったが、好出足を発揮して突き放した。「出足は段々良くなっていますね。伸びは普通です。着が取れているので、いい足だと思います」と仕上がりは上々だ。1Mをまくり差しで2等に抜け出してきた松井友汰が牧宏次を2Mでさばいて2着に入線してうれしい初優出。「いやー長かったですね。最近は準優も乗れてなかったですし」と興奮した様子で話した。舟足については「展開が良かったけど、足も良かった気がする。全体に上位で優勝戦に入っても大差はないと思いますよ」と自信をのぞかせた。

12Rはシリーズリーダーの柳沢が押し切り、優勝戦の絶好枠を手中に収めた。「雨の影響でターンに重さがあったけど、足自体はいいです。回転を合わせる程度で合わせる方法もたくさんありますよ」と舟足、調整と心配事は何もなさそう。優出ラスト切符は道中で浜野孝志を競り落とした鶴本崇文が勝ち取った。「まだフワフワしている感じはあります」と4日目のボート交換から乗り心地に違和感が出ているようだが、安定感は光っている。