杢野誓良と山崎善庸が好ムード！

前節の最終日から中1日での前検。同じように湿度が高いコンディションで回転が上がりづらく、重さを口にする選手が多かった。ドリーム組でも「分からない」と話した前沢丈史以外は、調整が合っていなかった様子だ。特に古結宏が手にした53号機は、前操の南野利騰がチルト0.5度などを試みて、特殊な形のプロペラが装着されていた。「手前がすごく重い」と、ある意味予想通りのコメントで、すでに自分の形へと叩き変えていた。大場敏は「起こしは重いけど、走り出せば悪くはない」と。慌てる様子はなく、いつも通りに出足、回り足を求めての調整に入った。

久田敏之も「回ってないけど、班では変わらなかった」と一定の手応えは得ていた。「ペラを叩けば良くなりそう」と前向きなコメントを出しており、主役候補として注目できそう。吉川昭男は直前のびわこでF。前検も「この感じではダメ」と不安そうだったが、「浜名湖はドル箱」と水面相性は抜群。「ペラは合うと思うし、思い出しながら叩いてみる」と、こちらもポジティブに考えていた。河合佑樹は「いいとは思わない」と微妙。ただ、地元戦の前検では、このようなコメントの時が多く、ほとんどが初戦までに調整を合わせてくる選手。今節も人並み以上にはして、鋭いターンを見せてくれそう。

ドリーム組以外では、「パワーはありそう」と話した杢野誓良や、「起こしから出足、行き足といいです」の山崎善庸が好ムード。優勝エンジンを得た大町利克は「チルト0.5度のままで、伸びることはなかった」と平凡。高倉孝太仕様で行くのか、自分仕様で行くのか迷っていた。