谷野錬志が勝負駆けに成功！

「静岡朝日テレビ サンライズカップ」は3日間の予選が終了した。準優進出をかけた戦いは時間を追うごとに白熱し、ボーダー近辺の浮き沈みに一喜一憂する選手が多かった。

その1人である谷野錬志は前節の優勝機を手にしながらも、白星なく予選を終了。「やっと乗りづらいのがなくなって、いい状態に持ち込めた」と安堵の表情を浮かべたが、「このエンジンで優勝した平本(真之)はすごい」と何度も口にしていた。調整力不足を反省しつつ、ようやく機力を引き出した上に、予選は16位で準優に滑り込み。「あとはターン出口の押しがきてくれればいいですね」と、次なる目標は地元でベスト6入りだ。万全の態勢を敷いて準優10Rで勝負に挑む。

上位陣では原豊土と吉永則雄がともに連勝で予選を締めくくり、5戦4勝オール2連対の原がトップ通過。予選最後の12Rは3コースの柴田大輔が伸びて強攻に出たが、原はインから張り気味に回ると、他艇の差しを許さずバックで一気に突き放した。連日伸びで評判の柴田を止めた上に、旋回直後の加速感は目を見張るスピード感があり、完全に仕上がっている。「12Rで伸びもいい方と分かった。微調整して、回り足も良かったです」と調整の成果と成績に納得の様子。吉永も連日レースの合間はリラックスしており、相棒の4号機を信頼している。「出足型だけど、そのつながりで伸びもよく見えるかな」とバランス面を強調。「1号艇ならこの足を生かしたいですね」と4日目もレースに集中だ。