鈴木博がパワフルな走りを披露！

「遠鉄アタック」が開幕した。初日は雨こそ降らなかったものの、湿度は前検日よりも高く、蒸し暑い中でのレースとなった。それを見越した調整でも回転不足を訴える声が続出。低調機シリーズだけに、非力なエンジンにとっては厳しい気象条件だ。

そんな中で前節目立つ動きがなかった16号機の杉村賢也はピット離れから強力。4、3着と結果は伴わなかったが、「回転を上げる調整をして他の人が回ってない中で、僕のは回っていましたね」と作業の成果に満足げ。後半の10Rは1M果敢に握って差されたものの、道中は先行する藤本佳史に肉薄するシーンもあり、軽快さにあふれていた。

前検練習で好評だった鈴木博も実戦でパワフルな走りを披露した。初戦の5Rは「チルト0でピット離れで鳴いていた」と不満を口にしながら、5カドから豪快にまくって幸先いいスタートを切った。後半のドリーム戦は2着だったがスリット近辺の加速感は鋭く、1Mはまくり差しにチェンジしたがターン回りの安定感もあった。「伸びがいいし、ターン回りも悪くない。この伸びを活かしたいですね」と機力をアピールする。

その鈴木を全速ターンで捕らえて1着とした笠原亮だが、初戦の4Rはシード番組の1号艇ながらもインでスタート立ち遅れてまくられただけに、足はピリッとしない。「ギヤケースやって後半はターン回りが上向いているけど、足は普通あるかないかでしょう」と首をかしげていた。