ボートレース浜名湖

浜名湖

混戦を制した福田雅一が当地戦初V!!

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「GⅢマスターズリーグ第7戦ニッカン・コム杯」は11日、優勝戦が行われた。最終日も晴天で風も穏やか。絶好のコンディションで行われた。予選は8戦7勝と機力に技と冴えまくった大場敏が優勝戦1枠。5日目の前半レースで転覆したが、機力の変調は見られず。展示タイムはエース機の6号艇・宮迫暢彦に次ぐ2位だったが、公表された独自タイム(1周、回り足、直線)はすべて赤色(1位)を計時。「そこを全部赤くしたい」と予選道中に語っていたが、ここでも達成できたなら数字どおりに機力は完調といってよかった。

大場の1着を軸に舟券は売れ、人気対抗格は4場所連続で優出し、当地では約14年ぶりのVを目指す2号艇の渡邉英児。こちらは出足を上位に仕立てて虎視眈々と同県同期の大場撃破に意欲を燃やしていた。

夕闇が迫る中でファンファーレが鳴り響き、3号艇の福田雅一がピット離れで飛び出しかけたが、大場と渡邉は隙を与えず枠を主張。優出した時点で「スローの方がスタートは分かる」と言っていた4号艇の森弘行は、思い通りに4スローを選択。調整と旋回で底力を発揮して頂上決戦に駒を進めた服部幸男が5カド、宮迫は6コースにかまえた。

スリットでは大場が唯一の0台と果敢に踏み込んで一目散に1M先マイを狙ったが、舟が浮いた為か、返りが甘く、決め差しの渡邉に懐を空けてしまった。渡邉はブイ際をえぐってこれ以上ない綺麗な旋回を描き、先頭に踊り出る。しかし大場が鬼の形相のごとく、バックは内に進路を取って猛烈に追い上げてきた。

差し返しを狙った大場が舳先を入れたが、渡邉とともに回りシロがなく、2Mは両者共倒れの形に。その隙を見逃さなかったのは福田と宮迫。福田が外から宮迫を沈めるように全速で回って一気に先頭を奪い、宮迫はエース機の援護を受けて立て直し2番手をキープ。3番手争いは奇しくも地元3艇が繰り広げ、渡邉は宮迫の引き波でロスして失速。機力に勝る大場が追いすがる服部を振り切り、何とか3着をキープした。2連単3-6は11230円の21番人気、3連単3-6-1は38130円の57番人気。

福田は当地で初の栄冠に輝いたが、2015年3月の下関以来、久々の優勝でもあった。11日は「10回目の結婚記念日(妻は平山智加)。あの展開になるとはね。久々(の優勝)で嬉しい」と顔をほころばせる。通算でも50回目のVと節目を飾り、忘れられない一日となったことだろう。