寺田祥が4戦全勝と絶好調！

変わらずホーム追い風コンディションだったが、最近の浜名湖にしては穏やかだった2日目。気温、気圧は初日と大して変化はないはずだが、良かった廣瀬将亨が「ペラの失敗で道中が悪くなっていた」と言えば、喜井つかさも「回ってなくて、引き波を越えるところに影響が出ていた」と感触落ち。優出ペースと思われていた2人がボーダー下に落ち、さらに予選最終日は6枠を残す状況になってしまった。

一方、主役の寺田祥と白石健は当然のように得点1、2位で予選ラストデーへ乗り込む。寺田は4戦全勝。相変わらず体感面は気に入っていないが「行き足から伸びはいい」と良さは出ている。さらにピット離れも強烈だ。白石の特長は「行き足の良さ」。その延長で伸びにも余裕があるように見える。本来なら優勝戦まで対決がないのが最近の番組の特徴だったが、今回は予選最後の12Rで両者が大激突。大注目の一戦は、優勝戦の絶好枠をかけた戦いにもなるだけに見逃せない。

寺田、白石の崩れを待っているのは尾嶋一広。こちらも「ピット離れが気になるくらいで、足は全部いい。上位です」と仕上がりには自信を持つ。1、4枠で連勝を狙える番組だけに、きっちり結果を出して上位陣の結果を待ちたい。

地元エース格の横澤剛治は好枠を活かして2日目を連勝。「グリップしすぎていて、出口の部分がちょっと悪かった」と依然として課題は残っているが、実力を考えれば問題なく優出を決めてくるはず。

一方で心配なのが平石和男。浜名湖は記念も勝っている得意水面のはずだが、今節は「自分がまったく乗れてないね」とリズムも悪いが、エンジンも厳しい。「全然進んでないから、後方になったら追い上げも利かない。先行しないと厳しいんだけど、スタートも思ったより届かないんだよね」とお手上げ状態だ。「足がこないのはもう分かってるから、せめて乗り心地だけには特長を出していくよ。エンジンが厳しくてもオレは帰らないよ」と最後までベストを尽くす構えだ。