寺田祥と白石健に抜群エンジン！

前節終了から約2週間。今節も4日間のショートシリーズで争われる。前検日は午前中に雨が降っていたが、昼前からは回復。特訓中には晴れ間も見られた。風はホーム追い風でやや強め。気圧は1000を下回り、湿気の影響もあって「重い」や、「回ってない」という言葉を多く聞いた。

エンジン抽選で抜群機を引いたのは寺田祥と白石健。寺田は「足合わせをしていないし、まだ何とも言えない」と明言を避けたが、班での評判は一番高かった。連続Vの24号機の白石は「行き足、伸びは良さそう」と手応えはまずまず。ただ、「連続優勝しているような感じではなかった」とズバ抜けていいというまでではなかった様子。しかし調整力のある白石、最終的には節イチクラスに仕上げてくるはずだ。

地元の横澤剛治と尾嶋一広に目立つ特長は無し。横澤は正月開催と同じ27号機が相棒で「調整は分かっている」と頼もしいコメントがあったが、「水準のエンジン」と素性も把握。エンジンなりにいいところを引き出す調整になりそう。

平石和男と後藤翔之の関東コンビは共に低調機。平石は記念で大整備が施されたものの、目立った変化がなかった56号機。「良くないの引いちゃったね」が第一声だった。後藤に関しては「握り込みの反応がいいし、すごく乗りやすかった」と気に入った部分はあったようだが、「伸びは周りの人の方が良かった」とも。パワー劣勢を旋回力でカバーできるか。

他で注目はエース機を引いた渡辺史之。「足合わせをしていないし、比較は分からない」と言っていたが、特訓で同班だった廣瀬将亨からは「渡辺選手だけが良かった」と評価されていた。実戦でのパワー駆けには注意したい。

女子で主力になるのは喜井つかさ。「乗り心地は悪くなかったけど、起こしが良くなかった」と課題はありそう。また、赤井睦も気になる動き。前検は「いいところはなかった」と微妙な感触だったが、7号機の近況は勝率以上に動いていて、特に中間速とターン後の押しがいい。コンディションが回復すれば良さが出てくる可能性もあり、追いかけてみたい。