初日連勝は岸本隆と都築正治!

「日本モーターボート選手会会長杯」が開幕。初日は朝からあいにくの雨模様。回転が上がらない気象条件で、その通りの談話が多く聞かれる中、前検と同じパワーを発揮したのが藤山翔大だ。オープニングレースは4カドからからの二番差し。イン大石和彦の先行を許したものの、旋回ごとに差を詰めて3周1M手前でついに大石を捕らえ、バックストレッチで一気に突き放し逆転勝利。後半6Rでは高濱芳久のまくり差しを許したが、2コースから果敢にまくって見せ場を作って2着の2連対発進。本人いわく「回り足は試運転では節一」と、自信たっぷり。元来が差し屋の藤山が握って攻めていけるだけに、今後の活躍が十分期待できる。

初日連勝は岸本隆と都築正治。岸本は前検から「起こしで鳴く」と出足に不安を抱えていたが、前半はカドからスタート後に出ていき、まくり差して快勝。後半はイン先マイから道中は高濱の追撃を振り切った。「やっぱり起こしに不安あるけど、伸びに関してはいいと思う」と、特長を示唆。一方、都築は「自分としてはターン回りがいいと思っている」と、操作系の足に胸を張る。

初日は9Rまで逃げの決まり手がなかったが、10R以降はイン逃げ3連発。ドリームは1枠で人気を集めた地元の大橋純一郎が他艇の攻めを封じて押し切った。「湿気で重くて仕方ない」とパワーに不満はあるものの、調整が合えば伸びを中心に仕上がる20号機だけに、更なる活躍が期待できる。

エンジンパワーランキング
【上位】
藤山翔大、都築正治
【中堅】
川名稔、岸本隆、中島真二、下河雅史、谷津幸宏、倉持莉々、野澤大二、吉田健太郎、秦英悟、渡邉優美、滝沢芳行
【中堅】
木山和幸、高濱芳久、犬童千秋、矢橋成介、大石和彦、大橋純一郎、香月大介、高山秀雄、浅野由将、別府正幸
【ちょっと不満】
岡谷健吾、五反田忍、中谷朋子、山口裕二、間嶋仁志
【厳しそう】
納富一樹、中島浩哉