ボートレース琵琶湖

琵琶湖

伊藤啓三が展開突き抜け優勝!!

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「近江牛カップ」の優勝戦は、前日までの好天気から一転、小雨が降りしきる気温18度の肌寒い中で行われたが、外枠勢が大暴れする波乱の展開となった。注目は初日に2連勝した木下大將新良一規の両者。優勝戦1号艇をゲットした木下は初優勝を懸けるレースになり、SG覇者でもある百戦錬磨の新良は準優インで2着となって優勝戦は4号艇に。しかしこの新良は今なお節イチパワー健在だけに、一撃で攻める場面もありそう。さらに2号艇には木下と同期の99期生・乙藤智史、そして3号艇には準優で6コースから鮮やかにまくった地元の片橋幸貴。こちらはこれがデビュー初の優出となり、木下同様に初優勝に挑む。

ピットから勢いよく飛び出した6選手は淡々と枠なり進入の様相となったが、3号艇の片橋が思い切ってボートを引き3カドを選択。12カド3456の隊形で進入開始。スリットでは2コースの乙藤がコンマ33とやや立ち遅れ、右隣りでカドに引いた片橋がコンマ15のトップスタートから一気に自力でまくって出る。木下も懸命に抵抗しようとするが、片橋自身も外へ大きく流れてしまう。これを見て新良が中央突破のまくり差し。さらにその内を同じくまくり差しでズバッと切り込んだのが5コースの伊藤啓三だ。最内を差すのは大外の天野誠で、バックでは突き抜けた伊藤に新良が追走、その後方で木下と天野が並ぶ。この3位争いは最終コーナーまで続けられ、最後に天野が内から木下をさばいてゴール。3連単は5-4-6で10810円と万舟決着となった。1号艇の木下、そしてカドから攻めて出た片橋の両者は残念ながら初優勝のチャンスを生かせず、冷静かつ大胆に立ち回った伊藤や新良が貫禄を見せた優勝戦となった。