若林将が圧巻Vで地区選へ弾み!

熱戦を繰り広げた「第15回日本財団会長杯」は23日、優勝戦が行われた。4日目は強風のため安定板が装着されたが、優勝戦は左横風2メートル。板が外れた状態でのファイナル決戦となった。

前付け宣言をしていた6号艇・林美憲の動向に注目が集まったが、展示は枠なり。しかし、本番では回り込んで4コースのカド受けに入った。1番人気の1号艇・若林将は「インから」の言葉通り、舳先を早々と向けて100メートル付近からの起こしとなった。

スリット後に林が伸びたが、深めの起こしながらコンマ06のトップSを決めた若林は、2コースから差し切りVを狙う地元・土屋智則の差し、回り足抜群の3号艇・庄司孝輔のまくり差しを封じて1M先マイ。林も攻めきれず、先に回った若林がバックで早くも独走態勢に入った。ターン後は舟が鋭角に返り、ロケットのように直線を疾風。節一の足を物語る完璧な優勝劇であった。2着に林、3着に土屋が入線し、2連単790円、3連単1610円。若林の優勝は通算4度目。

前節のびわこでは優勝戦1号艇で3着に敗れていた若林。直後の大会できっちり雪辱を果たした。29日からは江戸川GI関東地区選手権に出場。思い入れのある地元のビッグレースに向け、大きな弾みをつけた。