ボートレース桐生

桐生

乙津康志が節一パワーで久々のV!!

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4日間の短期決戦「第1回コスモス杯」の優勝戦が23日に行われ、抜群の舟足に仕上げた乙津康志(45=神奈川)が2010年6月の戸田以来、通算15回目の優勝を決めた。

雨模様で始まった最終日だが、10Rから雨は上がり、優勝戦は気温14℃、向かい風1メートルの中で行われた。進入は波乱含み。「黙って6コースはない」と明言していた6号艇の林美憲は展示から前付けに出て3コース。本番も同様のコース取りとなり、126カド345の並びとなった。

スリットで仕掛けたのは意外にも足劣勢の3号艇・益田啓司。カドからカマして1Mまでグイグイ伸びると、V王手の1号艇・荒井輝年、実力者・今坂勝広をまくっていった。だが、この展開を乙津は見逃さなかった。コンマ16のトップSでスリットで余裕を持たせ、まくった益田の懐を鋭くまくり差した。ターン出口では益田が1艇身先にいたが、バックで内からジリジリ伸びて来た乙津はついに舳先をかけた。すべては2M勝負だ。フタをして2M先マイを狙う益田に対し、乙津は一歩も譲らない。舳先をかけたまま、内側を小回りし、やや張り気味に旋回すると、ホームでグイッと前に出た。こうなれば機力の差が物を言う。グングンと益田を突き放した乙津は、以後は危なげない走りでVゴールを決めた。

それにしても大きな優勝だ。東都のエース・濱野谷憲吾らが所属するプロペラグループ「O2ブランド」の長である乙津は、新ペラ制度以降は低迷を続けた。来期(13年前期)勝率は5点台で、8期続いたA1級から降格が確定。優勝から2年4か月も遠ざかり、苦しみ抜いた中での復活Vだった。前検日から周囲を圧倒してきた26号機に助けられ、級別審査の期末で有終の美を飾った。