大型新人女子・倉持莉々がデビュー

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

5月24日、平和島で新人女子・倉持莉々がデビューを果たし、これで114期すべての選手がデビュー戦を終えた。

残念ながら、デビュー戦で水神祭を飾った選手はいなかったが、デビュー節で1着を取ったのがいまのところ西野雄貴のみ。まだ節間の加藤裕太(蒲郡)と倉持(平和島)の2人が水神祭をあげられるかに注目が集まる。

中でも倉持には大きな期待が持てそうだ。女子ながらもやまと勝率は6点台を記録し、リーグ戦でも優勝の経験がある。また、学生時代には水球の日本代表にまで選ばれた経歴もあり、その期待の高さは相当なもの。

デビュー戦は4着だったが、その内容は決して悪いものではなかった。1マークは3、4番手で抜けると道中は3周みっちりと競り合った。新人のデビュー戦はいくら、バックで好位置につけても周回ごとにずるずると下がっていくパターンがほとんど。しかし、倉持は全速ターンで食い下がり、最終的には競り勝っての4着だった。

レース後、本人は「展示では緊張しましたが、本番はそうでもなかったです」とメンタルの強さも感じられる発言を残している。さらに「(道中の競りは)絶対に負けないという気持ちでした」と強気なコメントも。新人のデビュー戦は、だいたい3周を事故することなく走るのが精一杯。しかし、倉持はすでにそういう「新人の次元」にはいない。技術はさておき、気持ちの面ではプロとしての素質を存分に感じられる選手である。