S事故少ない渡辺浩司がF

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渡辺浩司が4月7日、地元福岡の準優勝戦で+05のFを切り、最終日を走ることなく即日帰郷してしまった。もともと渡辺はFが非常に少ないタイプで、これが選手生活5本目のF。主な93期生のF本数は、スタートの早さがウリの古川健は17本、近況ブレイクしている中越博紀は15本、旋回スピード抜群の馬場貴也は7本、SGにもしばしば顔を出す長田頼宗は10本と同期と比較しても渡辺の少なさが際立つ。

かといって渡辺のスタートが遅いかというと、決してそんなことはない。前期の平均STは15で、今期もここまで15をマークしている。また、デビューしてから1384走までスタート無事故という記録も持っている。ちなみに記録がストップしたレースは、新鋭王座決定戦(2010年 浜名湖)の準優勝戦で、+06と大きな勇み足だった。

渡辺はスタートに対してどういう考えを持っているのだろうか。「タイミング自体は早いですが、あんまりパンチは効いてないですよね。でも行く時は行くという感じで、昔よりは躊躇することが少なくなりました。特にカドになる時はハチマキを巻く(気合いを入れる)ようにしています」(本誌マクール13年11月号狙える選手より)。

パンチがないということは、おそらく合わせるスタートや置きに行くスタートが多いのだろう。しかし、それでも1Mまでに多少なりともアドバンテージを取れることは大きい。それに本人のなかでは「道中はしっかりと自信を持って走っています」と言うように、スタート以外でも強みがあり、それが昨年ダービー初出場に繋がったのだろう。

今回のFは期末の1本目だけにそれほど今後への影響はないだろう。特に今期の残りの斡旋は一般戦だけ。F持ちでも力の違いを見せつけるのではないか。

4月2日から8日までのスタート事故一覧は以下の通り。

<スタート事故情報>