F2は出世の引き金になることも

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21日、大村で110期の尾崎雄二が今期2度目のフライングを切ってしまった。2節前にフライングを切ったばかりだったが、初日の転覆にもかかわらず道中ゼロ台スタートで2着を取るなどの果敢な攻めには気の強さも垣間見れた。しかし、さすがに2本目のフライングはやり過ぎだったのかもしれない。

尾崎は現在デビュー2期目。デビュー期は6着の山を積み、勝率は1.35とまったくパッとしなかった。それでも2期目に入ってようやく、たまに2、3着が取れるようになってきた。それだけに今回のF2はもったいないと思いがちだが、実はデビューして早いうちにF2を経験した方が後に大成するというデータもある。

2本目を行ってしまう新人は大きく2パターンに分けられる。勝ちたい気持ちが強い選手か、まったくスタート勘がない選手かの2つだ。前者であれば、大化けの可能性はある。見た目よりもずっとメンタルが問われる競技だからだ。

もうひとつはF2になってからの話。さすがに2本持ちとなってはSは自重せざるを得ない。常にスリットで後手を踏む展開がしばらくの間続くのだが、この苦しい展開を多く経験することで、早いうちにしっかりとしたハンドリングが身に付くメリットはある。

それでも、素質がなければ、ただ2本切っただけで終わってしまう最悪なケースも待っているわけだ。少なくとも尾崎はやまと学校の勝率(5.10)を見る限り素質はありそうだ。その見極めも2本目を切った後にどれだけいい着順を拾えているかである程度判断可能だ。6着を並べるようなら大幅な成長はまだ先になるだろう。逆に2、3着がたまに取れるようなら、今後面白い存在になると言えるのだが果たして…。