山田康二
山田康二

戸田

第35回グラチャン=戸田は、舟券攻略はコレ!

最終更新

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戸田ボートでは、2024年3月の第59回クラシック、10月の第71回ダービーとSGの開催が続いています。クラシックは毒島誠、ダービーは桐生順平が優勝しています。興味深いのは、毒島は2コース差し、桐生は3コースまくりで優勝していることです。 戸田ボートは、1964年(昭和39年)の東京オリンピックの漕艇会場として使用されました。2年間の開催休止を経て、ボートレースが再開されますが、そのときに競走水面を拡幅しました。それでも全国で一番狭い競走水面です。そのため1マークをスタンド寄り、2マークを対岸寄りに大きく振っており、全国でも1コースの弱いレース場になっています。戸田に合わせた舟券作戦が必要です。

第59回クラシック(2024年3月)

進入 1着率 2着率 3着率
1 46.2% 24.6% 6.2%
2 19.7% 19.7% 21.2%
3 15.6% 29.7% 15.6%
4 9.4% 15.6% 21.9%
5 7.6% 4.5% 19.7%
6 3.0% 7.6% 16.7%

第71回ダービー(2024年10月)

進入 1着率 2着率 3着率
1 55.7% 21.4% 7.1%
2 15.5% 23.9% 18.3%
3 14.1% 19.7% 11.3%
4 5.6% 15.3% 19.4%
5 11.1% 12.5% 18.1%
6 0.0% 8.6% 27.1%

戸田のSGでは4コースまくりが不発

全国で4コース1着率が一番高いのが戸田です。前期(2024年11月~2025年4月)の4コース1着率の全国平均は10.2%に対して、戸田は14.7%もあります。そのためSGでも4コースからのまくりが決まるのでないかと4コースまくりを期待した舟券を組み立てます。ところが、4コースのまくりが読めるため、カド受けになる3コースの選手がスタートを張り込み、先まくりに持ち込むのです。第59回クラシック、第71回ダービーでまくりが一番決まったのは3コースでした。3コースのまくりが決まったときの3連単舟券は、3-流-5です。4コースが攻めるので、その一つ外の5コースが3着に食い込むのです。

グラチャン=戸田 3コースの強い選手 3コースの弱い選手

順位 選手名 3コース1着率 順位 選手名 3コース1着率
1 山田康二 47.3% 1 山崎 郡 5.0%
2 茅原悠紀 45.8% 2 吉田拡郎 5.5%
3 佐藤隆太郎 45.6% 3 森高一真 5.8%
4 篠崎元志 45.4% 4 深谷知博 6.2%
5 井口佳典 35.7% 5 赤岩善生 10.0%
6 毒島誠 35.2% 6 石渡鉄兵 11.1%
7 藤原啓史朗 35.2% 6 土屋智則 11.1%
8 上野真之介 33.3% 8 齊藤 仁 11.5%
9 中島孝平 31.2% 9 湯川浩司 11.5%
9 羽野直也 31.2% 10 西山貴浩 12.5%
※集計は2025年1月~6月

まくりで攻める山田に出番が増える

今年1月から直前までの3コース成績を調べると、3コース1着率1位は山田です。江戸川周年を含め、今年4回の優勝です。1着決まり手を調べてみると、まくりで1着が14回に対して差しで1着はわずかの2回です。茅原は同体の1マークから全速で攻めるレースができます。佐藤は攻撃型です。篠崎も同体から全速で攻めます。こうした選手が3コースを取るときは、4コースの出番はありません。一方、山崎、吉田、森高のような3コースの1着率が低い選手がいるときは、4コースの攻める選手に出番が出てきます。
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。