上田紗奈
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兄・上田龍星のデビュー戦賞金明細が決め手/BTS梅田イベントレポート・上田紗奈

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6月17日から全国のボートレースチケットショップ(BTS)で現役レーサーによるトークショーイベントが開催されている。8月4日は大阪府大阪市にあるBTS梅田で、同県出身の上田紗奈によるトークショーが行われた。本記事ではイベントの様子をお届けする。

ボートレーサになろうと思ったきっかけは?

高校を卒業してからオーストラリアへ留学するための資金をアルバイトで貯めていたんですが、頑張っても月20万円くらいが限界でした。でも、兄(上田龍星)がボートレーサーになってデビュー戦の賞金明細をみたら、1週間で私の倍くらい稼いでいたんです。「いいなぁ」と言ったら「なればいいやん」と返されたので、「じゃあ、受けてみようかな」と思ったのがきっかけです。兄が養成所で大変な思いをしていたことは知っていたけど、こんなに稼げるなんていい仕事だなと素直に思いました(笑)。

養成所の思い出を教えてください。

正直、めちゃくちゃきつかったです。私はそれまで自転車競技しかしていなかったので、運動神経もあまり良くない。足は遅いし、ほとんどのスポーツができなかった。外では走って移動しないといけなかったので、そこが一番しんどかったです。それでも、この仕事しかないと思ったし、こんな割の良い仕事は他にない。一年耐えればいいという思いで頑張りました。 あとは同期にも恵まれましたね。数原魁や、木下雄介中村駿平を筆頭にお笑い担当がいて、きつい事があっても笑いに変えてくれるんです。それで笑ったら「やるか!」と気持ちを切り替えられました。他にもムードメーカーが沢山いて、みんなといると楽しかった。

ボートレーサーの魅力はなんですか?

仕事とプライベートのオン・オフがしっかりあることや、稼げるところです。ただ、兄と私では成績が違うので、最初の賞金を見て「少なっ!」って思いました(笑)。でも住之江で初優出した時はかなり増えて、自分へのご褒美にちょっと良いマットレスを買いました。

目標にしているレーサーはいますか?

兄の龍星です。聞けばアドバイスをしてくれて、練習にも付き合ってくれるくらい優しいけど、めっちゃスパルタで厳しい。そんな兄が目標でもあり、勝手にライバルだと思っています。

これからレーサーを目指す方へのメッセージをお願いします。

私は運動が苦手で得意なことは何もなかったんですけど、気合を入れて頑張ったら世界が変わったし、ボートレーサーになって良かったと思っています。レーサーを目指すみなさんにも頑張ってほしい。なれたら一緒に頑張りましょう。

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