全国の旬エンジン
現行のエンジン、そしてプロペラシステムの特性なのか、全国各地でスーパーエース機やモンスター機が登場する一方で、節間もしくは1年間を通しても立て直しが利かない平凡機も存在する。乗り手に関係なく、その「上下差」をしっかりと見極めることが、舟券の的中率&回収率アップに直結することは言うまでもない。
まずは表1を見てほしい。これは全国24場のエンジンの更新日だが、3月〜8月の4カ月で16場が新エンジンに更新された。つまり、まだ新しいエンジンの多い今こそ、注目機の見つけどころ。いいエンジンはいい、悪いエンジンは悪い︱︱。これを知っているのと知らないのでは大違い。これさえ押さえておけば、年間を通しての狙いが定まりやすくなる。

エンジンの良し悪しを展示タイムで看破する

好素性機、しかもエース機となるエンジンには特徴がある。それは展示タイムが他5艇と比べて抜けていることだ。その差が0・15もあれば、スタートしてからの伸びで約1艇身の差があるということになる。
ただ、展示タイム自体は風速や潮の干満で変わりやすいので、ここでは平均展示順位に着目する。平均展示順位というのは、6艇の中で、展示タイムが何番目だったかということ。つまりこの順位がいいということは、それだけ展示タイムを叩き出しているということにつながる

中間整備は要チェック!

もちろん、最近はどこかしらの場でよく耳にする「中間整備」の存在を忘れてはならない。これは非開催日に整備士によって行われる整備のことで、低調機が爆発的な良化を遂げることもある。初日の出走表に記されている整備情報は欠かさずチェックしたい。
 そこで次ページでは、全国の数あるエンジンの中から現時点(8月10日現在)で買うべきエンジンを、マクール編集部が総力を挙げて厳選。使い納めを迎えるその日まで、迷わず狙い続けたい。
全国ナンバーワンに輝いたのは丸亀のスーパーエース・64号機だ。既にご存じのファンも多いかもしれないが、誰が乗っても超抜級。まさにモンスターと呼ぶのにふさわしい名機だ。2位には若松14号機をプッシュ。こちらも申し分のない実績。丸亀も若松も使用期限はともに11月。残り約2カ月間、迷わずフルスイングしたい。3位の浜名湖48号機は、中間整備による激変エンジン。実績面はまだ欠けるが、これからの活躍が必至と見て3位に推した。5位の平和島19号機も、初下ろし時から平均展示順位が超優秀。土屋智則が7戦5勝オール3連対で優勝している。
ベスト6からは漏れたが、注目すべきエンジンは他にもある。住之江72号機は6月のマクールカップで、田中和也が節間展示タイム1位を叩き出した。下関17号機は、今井貴士が「エンジンさまさま」と優勝を飾った。多摩川28号機は、初下ろしの後藤正宗が超速の展示タイム。GⅢ企業杯では高橋勲が、坪井康晴や前本泰和を相手に10戦7勝で優勝した。
 気になるエンジンはまだまだあるが、重要なことは追いかけ続けること。「エンジン買い」で収支アップを目指したい!