ボートレース児島
舟券傾向と対策
2020年10月11日よりオリジナル展示情報の提供を開始した。これによって、今まで以上に客観的にエンジンの良し悪しを判定できるようになったと言っていいだろう。
 提供されているタイムデータは「一周タイム」「まわり足タイム」「直線タイム」。さらに従来からある「展示タイム」の4つ。これらのタイムをチェックすることで、総合的な機力が浮き彫りになる。
 特に直線タイムは最近選手が重視している「行き足」や「中間速」の部分で、児島でもこのタイムが舟券に大きく直結すると考えられる。
 行き足が良いとスタート手前から加速するためにスリットで先手が取りやすい。回ってからの出て行く足にも関係しているので重要なタイムだ。
 まわり足タイムや1周タイムはターンに直結する足。乗りやすさなどを含めて、よりレース足の判定に役に立つだろう。
4つのタイムデータの中で最も舟券予想に直結するのが1周タイムだ。トップタイムを出した選手の1着率は実に39.7%を記録している。このタイムは総合的な足を示すものなので納得の結果とも言える。
 直線タイムもトップタイムなら34.7%と高い数字を示した。中間速、行き足の良さがあれば、回り足や伸びが多少悪くてもレースでは戦えることを意味している。
 まわり足タイムは意外にも成績に直結していない。まわり足タイムの良し悪しだけで予想するのは少し危険である。しかし、この回り足タイムは他のタイムと組み合わせることで真価を発揮する。
 例えばまわり足タイムと直線タイムがともに1位だった場合はなんと50%の確率で1着を取っている。これはコース問わずの成績だけに驚異的な数字と言っていいだろう。ただまわり足タイムと展示タイムでは26.3%と低い数字になる。要するに繋がりがスムーズではないということ。
 インコースで驚異的な数字を残したのはまわり足タイムと直線タイムがともに1位の時。1着率は実に81.3%という破格な結果を示した。また、直線タイムが4位以下の場合はたとえインコースであっても1着率は37.7%と低いものとなった。このようにタイムチェックはもはや予想に欠かせないものとなっている。