舟券傾向と対策

1、2コースに妙味なし!

他場と比較して2コースの2連対率や3連対率は悲観するほどではないが、人気面を考えると全く持って妙味に欠ける。しかも、インに入る選手のエンジンやテクニックがしっかりしていると、見せ場なく大敗するケースが多い。特に夏場は引き波を乗り越えない傾向が多々見られ、舟券的には押さえ程度で十分だ。

2、夏・冬で狙いのコースが変わる

夏場はベタ水面になることが多く、イン逃げの相手として握って回る選手が活躍する。コース的には3・5コースからの握りマイやまくり差し。冬場は一見、静水面に映るが、これは北西の風をスタンドがブロックしているだけ。水面では風が舞っていて、握って回ろうとした場合、サイドがかからず流れるケースが多くなる。冬場は2・4コースからの差しが相手。

3、企画レースは進入固定戦のみ

蒲郡はこれと言った企画レースがなく、7Rで進入固定戦を行うのみ。ナイター場は終盤に向けて売上が右肩上がりになるため、1、2RはB級が主体のレースになり波乱も多い。7Rの進入固定戦からイン逃げが決まり始め、終盤Rはドリーム組が1号艇に組まれる。このスタイルは20年近く変わっていないが、他場にシード番組が増えたため、「蒲郡は接戦番組」に映ってしまう。

4、ピット離れは必見

ピットから2マークまでの距離は126メートルで、これは全国で8番目の長さ。特筆するほどではないが、枠なり進入が崩れるシーンもしばしば見られる。これまでSGやGⅠの優勝戦でも、1号艇の選手がインを主張することができなかった場面があった。また、蒲郡でピット離れがいい時は、加速感も兼備することが多い。エンジン相場を把握するのにも役立つ。

5、冬場のハレーションに要注意

冬場はダッシュ艇が起こす200メートル地点から大時計を見ると、その延長線上に太陽が沈んでいく。そのため大時計がよく見えず、確信を持ったスタートを切れない選手が見受けられる。ただでさえ不利な5・6コースがスリットで後手に回ってしまうのでは、全くと言っていいほど買う材料がなくなる。10月から3月の午後4時前後(3、4Rあたり)は注意が必要だ。

6、チルト0に注目

現代のボートレースでは、チルトはマイナスで調整することが主流だが、蒲郡は他場と比べるとエンジンをボートに取り付ける位置が低いという。パワーのある優秀機ならチルトマイナスでも十分だが、中堅や中堅以下のエンジンだと足負けしてしまう。その場合、チルト0で調整を合わせると、驚くほど健闘することがある。特に夏場は有効的で、機歴が乏しくてもスタート展示の動きが良く見えたら買いのサインだ。

7、スタート一発に警戒

蒲郡は全国でもスタートが難しいレース場のひとつ。A1級の選手ですら「4日目になっても勘がつかめない」と嘆く場面に遭遇する。原因は風向きが真逆(向かい風から追い風)に推移することや、風が舞うため。左右の横風が吹くと、内寄りと外寄りで空中線の風向きが異なることもある。そんな時はスリットがそろわないことも多く、ダッシュ3艇による④・⑤・⑥ボックスが出現することも。z