舟券傾向と対策

1. オリジナル展示タイムに注目

 2020年5月から公式ホームページ上でオリジナル展示タイムを公開中。中でも一周タイムで一番時計をマークした選手の舟券貢献度が高い。軸に迷った時は好タイムをたたき出している選手から狙いたい。

2. エンジン格差は大きく、パワー重視が正解

 全国的な傾向でもあるが、福岡もエンジン格差は大きい。パワーのないエンジンは波を越えることができず、道中競り負けてしまう。基本はパワー重視。良機を手にした選手のアドバンテージが大きいレース場だ。

3. 昔よりもインが舟券に絡む確率は高い

 進入固定戦の導入や番組の影響もあり、以前と比べるとインが舟券に絡む確率は格段に増えた。2021年8月からは待機行動時間が10秒短くなり、1分40秒に変更。前付け艇があってもインの選手はある程度の助走距離を確保できる。

4. 返し波の影響で2M逆転が増加中

待機行動時間が短縮された影響で2M付近に返し波が残るようになった。そのため、もともと多かった2Mでの逆転劇が現在増加中。慎重且つ大胆に攻められる旋回技術が要求される。

5. 水面状況の見極めが舟券的中への近道

 「静水面の福岡は全国でも一番逃げやすい」と言っていたのは地元の西山貴浩。福岡の水面は風向き、潮回りによって大きく表情を変える。荒れているのか、穏やかなのか。水面状況の把握が舟券的中への近道だ。

6. 同体からの2コースまくりを放つ選手を狙え

 他場より難易度が高い福岡のインは落として回る選手が多い。そこで決め打ちのように2コースまくりを放つ選手が波乱を呼ぶ。地元なら植田太一、竹下大樹が代表格。3コースの選手が差し抜けての"スジ券"も多い。

7. 1着率低下もやっぱり怖い3コース戦

 インの1着率が上がった分、かつて全国1位にもなった3コース戦の1着率は低下している。それでも博多の3コースは常に一発の魅力がある。博多巧者と地元選手は勝負どころと見込んでスタートを踏み込んでくることが多い。

8. まくられた選手の前残りが多い

 まくりが決まれば右隣の選手に展開が生まれるのがボートレースの基本。ただし、福岡はまくられた選手が残すことが多く、内艇の前残りが舟券の盲点になる。まくられる想定の選手でも舟券からバッサリと切るのは危険だ。

9. 6コース戦の1着率は全国ワースト

 例年6コースの1着率は1%あるかないか。よほど展開に恵まれなければ先頭争いまでは難しく、買うにしても2、3着までがセオリー。パワー不足の場合は基本的に消しで問題ない。

10. 予選と準優、優勝戦は別モノ

 近年はインの1着率が高くなったとはいえ、本質的にはイン受難水面で本質的な部分は変わっていない。番組マンの裁量が利かない準優、優勝戦は予選と別モノと考えた方がいい。