舟券傾向と対策
 福岡全体のイン勝率は53.4%。それを額面通り受けとると、「半分以上インが勝つ」ということになる。しかし、ひとつひとつのレースを見ていくと、全く異なる印象になるはずだ。全体的にインが強いのではなく、インが「極端に強いレース」と「それほどでもないレース」が混在しており、どちらかと言うと「それほどでもないレース」の方が多い。

 インが強いレースは、他場の企画レース同様、1号艇にA級選手を置く1R、進入固定の8R、主力が集う10R以降。一方、それ以外のレースはイン勝率が5割にも届かない。つまり混戦番組が多いということになる。

 ただ、インが勝てないレースの舟券が難しいかと言われると、決してそんなことはない。インが敗れるレースでの1着のほとんどが2〜4コースに絞れるからだ。5・6コースは極端にエンジンが出ているなどの条件がなければ、主力選手でも頭まで突き抜けるのは厳しい。

 福岡の3コースが日本一強いことは、たびたび言及されている。けれどレース番号ごとの波が小さく、それゆえ狙い時が難しい。それに比べて上下幅が大きいのが2コースで、20%を超えるレースが5つもある。2コースの場合は差しが基本。「2-1」を軸に「2-3」までがセオリー。となれば、少ない点数で中穴を狙い撃つことも可能になるはずだ。