茅原悠紀
茅原悠紀

常滑

「自信を持って行った」特訓の手応え抜群の茅原悠紀が優勝/常滑・BBCトーナメント

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ボートレース常滑のPGI「第6回BBCトーナメント」は26日に熱き戦いに幕を閉じた。

今節は、チルト3度の菅章哉とチルト2度の中澤和志が、迫力のダッシュ戦を披露してシリーズを大いに盛り上げた。共に決勝戦進出は果たせなかったものの、菅はシリーズ3勝、中澤も6コースまくり勝ちを含む3勝を挙げる活躍を見せた。やはり、ボートレースの醍醐味は「まくり」。イン逃げが主流の現代ボート界において、こうした選手たちの存在は実に魅力的で、観る者をワクワクさせる。

最終日の菅は、レース後にこう語った。「今日の伸びは具志堅用高です。マイクタイソンより上だから、相当強いですね!」 その言葉通り、菅の伸び足は最上位レベルで申し分なく、まくりで連勝締めを飾った。

一方、優勝した茅原悠紀は、菅について次のようにコメントしている。「優勝戦以外のイン戦で、菅君があのようなレース展開を見せてくれたおかげで、(優勝戦は)余裕を持って回ることができた。菅君の存在は本当に大きかった」

さらに茅原は、準決勝で真っ向勝負を挑んだ磯部誠についても評価。「昨日の磯部君のように自分から攻めようとする選手がいるのは、後輩として頼もしいし、うれしい。僕は選手として、他の選手をマークして勝ちを拾うのはダサいと思っているので」

この準決勝では、磯部が同期の菅をあえてマークせず、攻めの姿勢を貫いた。磯部はレース後、こう振り返っている。「三国周年で優勝した時も、菅がいてみんながコースを主張して菅を止めてくれた経験があった。だから、地元で自分だけ美味しい思いをするのは違うと思った。前付けする選手はリスクを承知でやっているわけで、自分も楽な道を選びたくなかった」

こうした選手間の駆け引きや意地は、一つひとつのレースからは見えにくい。しかし、シリーズを通じてそれが垣間見えたことは、記者にとっても大変有意義な体験だった。改めて、ボートレースの面白さを再認識させられたシリーズだった。

決勝戦の結果はこちら 常滑12R

優勝者コメント・茅原悠紀

「自信を持って行った。特訓の手応えもいいと思った。ぶっちゃけこれで逃げられなかったらテクのせいだな…と思うくらい、今節の中で言えば仕上がりは今日が一番だった。起こしは許容範囲、その辺は想定していた。スタートはおっそいっすね。追い風か向い風なのかも分か らない。向いなのに向かいじゃない感じ。油断は禁物の感じ。1コーナーは余裕を持って回れた。優勝は1コーナー回ってから、後ろが白井さんで油断は禁物だなと…。すごいお客さんでSGみたいだったし、グランプリ明けでグランプリ戦っているのと遜色ない気持ちだった」。