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2日目の準々決勝(9~12R)でも、また3着までに入った12選手が3日目の準決勝へ。ここでも各レースの着順により、艇番が決まる。そして3日目の準決勝は11・12Rで行われ、やはり3着までの6選手が決勝戦へ進出する。しかしながら決勝進出6選手の艇番は、後述するようにあみだマシンによる完全抽選で決まる。なお、トーナメント戦以外のレースの着順(例えば初日の1~4R、2日目の1~8R、3日目の1~10Rなど)は、勝ち上がりには関係しない。
さて決勝戦は、それまでのトーナメント戦の成績には全く関係なく、準決勝で3着までに入った6選手によるあみだマシンで艇番が決定する。準決勝のすぐ後に行われるこの公開抽選は、当レースのハイライトであり、ネットでも中継されるので必見! 当然ながら、1号艇を引き当てた選手がグッと有利になる。
実際のところ、過去5回の決勝戦のうち4回はインが逃げて制している。小波乱となったのは、第3回で丸野一樹が3コースからまくり差しを決めた時だけだ。
ところでこのレースには、いくつも不思議なジンクスが存在する。まず過去5大会において、準決勝で1着を獲った選手が1号艇を引いたことがなく、そして優勝したこともない。さらにこれまで、トーナメントを3連勝してきた選手がのべ8人もいたが、その選手の誰もが優勝の美酒を味わっていない。昨年も松井繁と石野貴之が3連勝してきたが、そのジンクスを破れなかった。それどころか、トーナメントでは1着がなかった関浩哉と茅原悠紀がワンツーを決めている。これらのジンクスが今年は破られるのか、それもまた注目のひとつだ。
今シリーズの舞台となる常滑は、関東・東海では最もインの1着率が高く、全国平均も上回る。1マーク後方に防風ネットが設置されて、冬場でも水面が荒れることは少なくなった。
最近3年の勝率(出走回数30回以上)で上位にランクされる選手は、①馬場貴也、②池田浩二、③新開航、④山口剛、⑤吉川元浩、⑥関浩哉までが勝率8点オーバー。さらに⑦菊地孝平、⑧土屋智則、⑨磯部誠、⑩細川裕子・茅原悠紀(同率)と続き、どの選手も優勝確率が高い。
22年10月のダービーでは、①馬場貴也→②山口剛→③菊地孝平と入線。山口剛は69周年、土屋智則は68周年の覇者。池田浩二は常滑の大エースで、周年だけで3回制している。
なお今回使用するエンジンは11月19日からの使用で、このトーナメントは9節目。12月16日時点ではまだどの機も3節程度の使用歴しかないので比較は難しいが、使い出し当初としては、3・5・6・22・37・47号機あたりの評判が良さそうだ。
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