
住之江
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12月17日に2024年の大一番SG「第39回グランプリ/グランプリシリーズ」がボートレース住之江で開催される。
今年は春から夏にかけてトップを快走したのが毒島誠。クラシックを制覇した後、8月末まで賞金ランキング1位をキープした。そんな毒島を逆転したのが、メモリアルで連覇を飾った馬場貴也だ。両者はグランプリで優勝したことがなく、未踏の領域に挑戦する。
久々にSG制覇の美酒を味わったのが3位・桐生順平と4位・茅原悠紀。峰竜太はひと息の感があったが、それでも5位とさすがの強者ぶり。秋に追い上げた池田浩二が6位で、ここまでの6選手がトライアル2ndからの登場となる。
菊地孝平、定松勇樹、土屋智則は夏場から少しランキングを下げて、トライアル1stからの出走となった。関浩哉は初出場で、松井繁が4年ぶりに復活。そしてチャレンジカップで優勝した河合佑樹と、佐藤翼が滑り込みでグランプリの切符を手にした。
グランプリが2ステージ制になった初回の14年(第29回)こそ大荒れになったが、その後、最上位エンジン6機が2nd組に提供されることになってアドパンテージが高まり、2nd組が逃げて快勝という優勝戦が6年続いた。
しかし、21年(第36回)は1stから進出した瓜生正義がまくり切って大波乱。一昨年の22年(第37回)も同じく1st組の白井英治が優勝を飾った。昨年は再び2nd組の石野貴之が制したが、初日から実戦に乗って調整できる1st組が勢いに乗ると怖い。
穴には近況の充実度で佐藤を推す。ダービーの準V以降の活躍は周知の通り。初出場というのを逆に強みにして、果敢なレースに期待する。そして地元期待は上條暢嵩。地元選手が活躍するSGほど盛り上がるものはない。まずは1stを突破して勢いをつけたい。
ちょうど1年前、本誌「ひまひまデータオフライン」にて、グランプリ18人制移行後の傾向を探った。それによると、最も優勝者を多く輩出しているのが選出3位の3人。2人が1位と12位。1人が2位と7位。やはりベスト6が多く、しかも1~3位がほとんど。13位以下からはまだ優勝者が出ていない。また不思議と4位の成績が芳しくなかったのだが、昨年、そのジンクスが打ち破られた。
ということで、私の本命は3位の桐生。GI選出除外期間がありながらここまで賞金を稼いだ精神力はアッパレ。2度目のVヘリズムは良好だ。大穴は昨年のGPシリーズ優勝戦1号艇で涙を飲んだ関が12位の波に乗って大リベンジを果たすシナリオでどうか。
今年は"東高西低"模様。18人のうち関東が5人、東海が4人で計9人と半分を占める。そしてこの数年、1st組の活躍が光る。
本命は7位の菊地に期待。1stの1回戦は1号艇で出走し、ここを快勝して波に乗る。精鋭揃いの82期がまだ賞金王に届いていないのは不思議だ。
対抗は群馬のエース・毒島。先輩の山崎智也も住之江が苦手で、賞金王制覇まで約20年かかったが、毒島にも住之江克服の日が来る。池田は6位まで上げてきた地力に感服。平本真之は住之江開催のグランプリで3回連続優出中。昨年も1st勢でただひとり優出しており、今年も穴で期待。西の戦士では、前付けからチルト3の大外まで変幻自在の茅原が楽しみ。
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