快速足を活かして大石真央が地元でデビュー初優出を狙う/浜名湖オールレディース

ボートレース浜名湖のGⅢ「オールレディース ハマナ娘クルーカップ」は、2日に予選ラストとなる4日目が行われた。夏の陽気と強い向い風が吹く中で、レース序盤からイン不発の流れだったが、実力者が絶好枠に座った後半レースは打って変わって逃げ連発となった。結果的に9R以降のイン逃げ4連発を含めて、イン逃げが5本で3連単万舟券は3本という結果になった。

前日まで得点率トップだった細川裕子は4日目1、4着だったが、2位の浜田亜理沙と3位の大石真央もポイントを伸ばすことはできずに首位の座を堅持。4日目2、1着の長嶋万記が前日5位からジャンプアップして予選2位通過。さらに浜田が3位で続いて、ここまでが準優1枠の座を手中。ドリーム組の中谷朋子、鎌倉涼らを抑えて大石真央が予選4位となり、準優10Rは2号艇からデビュー初優出にチャレンジする。

準優の見どころは、10Rは予選で1枠から2戦2勝の浜田が人気を集めることとなりそう。その浜田に対して、快速を活かして地元でデビュー初優出を狙う大石や、当地は現在5連続優出中で「相性はいいです」と話す渡邉優美らが虎視眈々と逆転を狙っている。大瀧明日香や三浦永理、そして4日目1、2着で勝負駆けを成功させ「足は仕上がったと思う」と話す森下愛梨も、展開次第では優出圏に顔を出してくるシーンは十分だ。

11Rはやはり地元エース格の長嶋に注目。「乗り心地はきた」と話す一方で、「足やトルク感はもうちょっと」と話しており、舟足の底上げは欲しいが今節は初日の「ドリーム戦」で4着、予選ラストは2Mまくりで辛勝と1枠からスッキリ勝てていない。それだけに、勝負どころはきっちりと結果を出して地元ファイナルへ駒を進めたいところだ。

12Rは予選トップの細川、そしてドリーム組の鎌倉が内枠に座る。細川は「赤プレート(高勝率モーター)には勝てないし、いい人はいる」と言えば、鎌倉も本体整備を施したが「上の人とは差がありすぎ」と機力不足を嘆く。一方で「変わらず伸びがいいです」と舟足に好感触を得るのは佐々木裕美。この佐々木がカドで質のいいスタートを決めると、準優ラストは波乱の結末となる可能性がある。