平和島
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中田竜太が冷静な差しハンドルでGI制覇を果たす/平和島トーキョー・ベイ・カップ
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今節は現行エンジンの使い納め節であるとともに、改修工事が予定されている現行スタンドで開催される最後のシリーズでもあった。
エース格の69号機が中野次郎の手に渡ったことに始まり、クラシックの優勝機は佐藤翼がゲットし、濱野谷憲吾、石渡鉄兵、馬場剛ら評判機や高勝率機は関東勢の手に多く渡っていた。
イン受難、ダッシュ勢の台頭など当地の特徴は記念開催であっても変わらず、万舟が節間合計26本飛び出した。シリーズそのものも混戦模様で、峰竜太、馬場貴也、磯部誠、原田幸哉ら銘柄級が相次いで準優入りを逃していた。
予選道中を牽引したのは地元若手の馬場剛だ。伸び型の好エンジン11号機とタッグを組み、1着こそ2日目のイン逃げ1本のみだったが、パワーも味方に唯一のオール3連対で予選をトップ通過した。
馬場剛とともに活躍が目立ったのは、まず上條暢嵩。相棒の67号機は数字も近況の動きも平凡そのものだったが、機歴を覆す伸び足を仕上げて予選道中では4勝を挙げる活躍を見せて2位通過。また、中田竜太も2連対率30%台の21号機とのタッグとなっていたが、2日目以外は全て舟券に絡む活躍でシリーズを盛り上げ、3位通過で準優1号艇をゲットした。
中田、上條は準優でも難なく逃げて優出を果たしたが、馬場剛は準優で山崎郡のジカまくりに屈し、まさかの敗退。優勝戦のポールポジションは上條の手に転がり込んだ。
最終的には上條、中田、山崎に加え、濱野谷、宮地元輝、長田頼宗がファイナル進出。濱野谷はDRメンバー12人の中で唯一のファイナリストとなった。
19年下関ダイヤモンドカップ以来となる記念制覇に闘志を燃やす上條だったが、1Mでターンを漏らし冷静な差しハンドルを入れた中田が5年ぶりのGI制覇を果たすこととなった。
中田は妻・浜田亜理沙とともに目標に据えていた戸田クラシックの出場権を獲得。浜田は4月に当地で今年3度目の優勝を飾っていたが、一足先に地元の大舞台の切符を手にすることとなった。
優勝者コメント・中田竜太
「風があってもいいように調整していったら本番で風がやんで失敗したかなと思ったけど、結果良かった。(1Mは)必死だったので分からないけど、感触は良かった。2周1Mを回った後は『これなら差されないな』と思ってあとは失敗しないようにだけしていた。久しぶりのGⅠ優勝で思うことは多いけど、めっちゃ嬉しい。仕事が面白くないと思っていた時期もあったけど、嫁さん(浜田亜理沙)が頑張っているし、弟子もいるので。自分以外の人たちの頑張りのおかげで、今はしっかりできている」