SGV機は佐藤翼がゲット/平和島トーキョー・ベイ・カップ

今節は3月のクラシック以来となる記念開催であるとともに、現行エンジンの使い納め節でもある。高勝率エンジンや近況の好調機を引いた選手のアドバンテージがよりいっそう大きくなりそうだが、当地注目の69号機は地元の中野次郎が手にした。行き足から伸びに特徴があるエンジンで、前節も含め通算で5優出1Vと実績も十分。中野本人も「行き足が良さそうで、Sもしやすそうだったが早かった」とスリット近辺にはパワーの片鱗を感じていたほか、同じ班だった大峯豊も「次郎さんが良さそうだった」と証言していた。

また、クラシックの優勝エンジンは佐藤翼がゲット。前節終盤に事故を起こしているため、機歴通りの動きなのかが気になるところだが、前検では「出て行くとかはないけど、乗っていてパワーを感じた」と語っていた。当地ではつい最近優勝したばかりなだけに、活躍に期待したい。

地元ベテランの石渡鉄兵や、遠征勢では桑原悠が前節の活躍機を手にした。また、数字こそないものの原田篤志が引いた50号機は近況は機歴を覆す足になっている。原田も「悪くない。めちゃくちゃ動いていてレースができる感じ」と手応えは良さそうにしていた。

初日のドリーム組ではまずエース・濱野谷憲吾が高勝率機をゲット。こちらも前節転覆しており最新の足が気がかりだが「前検の乗り味はここ最近の中で一番良かった。班での比較は普通」と違和感などはなかったようだ。時間もたっぷりあるだけに本番までに調整は合わせてくるだろう。同じくドリーム組では平本真之も伸び型の好エンジンをゲット。出足系はやや甘さもあるだけに調整はカギになりそうだが、21年に当地でダービーを制した男だけに目は離せない。