得点率トップに君臨するのは野中一平

ボートレース常滑の「中日スポーツ杯争奪第43回チャンピオン大会」は1日、3日目を開催。岩瀬裕亮が2日目後半から3連勝とノッてきた。3日目前半はピット離れでインを奪うと、危なげなく逃げ切り。レース後は「いつもの常滑の仕上がりになりました」とニッコリ。続く後半は乱戦をスルリと抜け出した。「ダッシュのSが分からないけど、足はバランス取れて中の上はいってる。ピット離れもいい。あとは勘の修正だけです」とシリーズ終盤へ向けての態勢は整いつつある。得点率も4位までジャンプアップ。予選最終日は1号艇も残していて、準優1枠獲りへ視界は良好だ。

4勝2着1回で得点率トップに君臨するのが野中一平。「2日目の後半から体感も合ってきた。押す感じが出てきた。出足系統はいい。伸びは普通。乗りやすいのが一番の特長ですね」と低調エンジンながら上々の仕上がりに持ってきた。

同じくオール2連対の中山雄太が2位。「行き足から伸びは余裕があるので、Sさえ決めれば逃げられると思ってた。ここを凌げたし、チャンスですね」と赤岩善生の前付けにも屈せず、前半はキッチリ逃げ勝った。後半は5枠で2着なら上々だろう。「今日はターンがスムーズじゃなく、乗りづらかったので修正が必要。でも、今日は回らない中、そこまで回ってないこともないので、昨日、本体をバラした効果は出てたと思う。まだ6枠が残っているので、もうひと勝負です」と、ひとつでも上の着順で終えたいところ。

苦しいのが赤岩だ。連日の整備も効果がなく、1号艇ではピット離れで遅れ、回り込んでインを確保するもまくられて惨敗。レース後は整備室へ直行した。「S負けしない自信はあるけど、行き足になっていない。全部をやり直した。最後まで勝ちにこだわって走る」と闘志はまだ消えていないようだ。