優勝戦1号艇の吉田裕平が今年初優勝へ励む

ボートレース常滑「トランスワードトロフィー2023」は22日に最終日を迎える。

予選トップ通過だった杉山正樹が3日目前半で5着に敗れた。一方で吉田裕平は前半2着にまとめ、得点順位は1位から順に吉田、齊藤仁、杉山と入れ替わった。

準優勝戦は人気を集めた好枠3人が揃って逃げを決め、ファイナル1号艇は吉田が手に入れた。「展示は不安だったが、レースはニードルを絞って良かった。エンジンがしっかりして、ターン出口からの進み方がいい。準優勝戦はペラをちょっと外して60点だったので、反省してしっかり合わせたい。合えばスリットの足も余裕がある」と吉田。この失敗を踏まえれば、優勝戦はさらに良い状態で臨めるはず。「前回の常滑では同じ勝てば優勝戦1号艇の準優でFしてしまった。そのことが気にならないと言えば嘘になるけど、僕はSはいってしまう気質なので、選手をやってる以上はレースになればいってしまう。準優は冷静にSできたし、明日も同体いければ大丈夫と思う」と。精神的にも、たくましくなった吉田が今年初Vへ待ったナシだ。

機力的に強敵は見当たらない優勝戦だが、気になるのは杉山。4日目は好枠を意識して出足型の仕上げ。しかし、これが裏目となっていい部分がすっかりなくなってしまった。「準優は足も乗り心地も良くなかった。初日、2日目の感じに戻せば伸び型になる。チルトはできれば0度で合わせたいし、もう一度伸びの調整をしてみる」と、強伸び復活ならチャンスはある。3号艇も丁度いいポジションだ。「よっぽど伸びるようになれば3カドもアリだけど、1号艇が裕平だからなぁ」と、相手が仲のいい後輩で葛藤もあるようだが、熱いガチンコ勝負を見せてくれるなら、たとえ舟券が外れても納得はいくだろう。

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