上田洋平の気配が光る

ボートレース常滑の「トランスワードトロフィー2023」が18日に初日を迎えた。今回で5節連続チルト3度の調整がされている39号機。今回引いた冨田秀幸が初戦で白星をゲットした。「3Rの勝ち方ならチルトはマイナスで良かったね。3度だとやっぱり道中とかリスクが多い。伸びるけど、展示タイムでは思ったほど差が出なかった。スタートも放り放りになってしまうし」と話していたが、「今回はこのチルト3度でレースを楽しもうかな」と捨てがたい気持ちもありそう。主力陣にとって怖い存在となるか。

初日メインのドリーム戦は、2マークで差し返した杉山正樹が勝利。「重めで少し伸びるかと思ったけど、やっぱり大したことはない。伸びることはない。でも、出足はしっかりしてたし、前回のエンジンみたいにバタバタすることはない」と機歴を思えば十分出せている。一旦は先頭に立った中澤和志の方が気配では優勢だったか。「伸びはやっぱり大したことない。でも、ペラを戻して、出足は大分良くなってる」と、こちらは狙い通りに出足型にシフトできた様子。

予選組では2走2着2本にまとめた上田洋平の気配が光った。「まあまあだと思う。伸びはそうでもないけど、ターン回りは悪くない。反応とかいいし、行き足も悪くない」と話す。上田以外にも今節は伸び大したことない、というコメントが多かったが、チルト3度の冨田と比較しているのかもしれない。