濱野谷憲吾がシリーズの主役

ボートレース常滑「タスクール11周年記念杯」は25日に初日が開催される。今節はSG5Vの輝かしい実績を誇る濱野谷憲吾がシリーズの主役。引いた14号機は2連対率37％と数字だけ見ればなかなかのもの。しかし、実際には動きは平凡で、おそらく中堅もないエンジン。そんな14号機に濱野谷の評価は、「乗り心地はいいが、足が良くない。ペラが海水の形ではなく、方向性が違う。まったく違う形に叩き変える」とコメントしており、レース前にはガラっと気配が変わっている可能性が高い。濱野谷の調整力がどんなものか見せてもらいたい。

ドリーム組で実績機を引いたのが中澤和志。「前検は回っていないのか重たかった。ちょうど鈴木賢一さんに話しを聞いてきた。物の見事に賢一さんと同じエンジンを引いた。重たいから、ちょっと調整してもいいけど、このままでもいけそう。そこは様子見る。特訓は濱崎直矢に少し出られる感じだった」と。その中澤に出られると言わせた濱崎にも注目。「ペラを自分の形に叩いて伸びは良かった。ただ出足が良くない。伸びはいいので、最低限の出足が来れば納得できる。ペラをどうするかですね」と課題は残るものの、この強伸びは実に魅力的だ。

前検一番時計を出した藤山翔大が早くも快速ムード。「まだ調整している段階。それでも悪くはないと思う。いつも通りの調整をしていきたい」。調整段階にして6秒60の好時計。仕上がった時には一体どんなすごい足になるのか。今節は藤山の走りにも期待したい。