大整備敢行の河村了がドリーム戦勝利

ボートレース常滑「INAX杯争奪第34回とこなめ大賞」は3日に開幕した。いきなりピストン・リング・シリンダー交換と大整備を敢行したのは河村了。それでも前半は5着と結果が出なかった。そこからペラ調整を進めていくと、予選ドリーム戦は出足が一変。3コースから全盛期を彷彿させる豪快なまくり差しを決めた。勝った河村は、「チルトをマイナスに下げてペラを叩いて出足はいいが、行き足は後藤正宗選手の方が良さそう。勝率25％ぐらいの動きなので、今節はこの出足型でSに集中して行く」と。多くは望めないエンジンのようだが、それでも最低限の戦える状態に整えた。2日目は好枠も回ってくるし、より気合いが入るだろう。

心配なのはインで2着に甘んじた柳沢一だ。前半も杉江浩明に競り落とされて3着と明らかにパワー不足。「前半はめちゃくちゃ悪くて、後半は少しマシになっていたと思う。1Mかかり過ぎて寄った。その辺を気をつけないと…。自分の立ち位置は把握できたので、明日はまだ良く出来ると思う」。こちらも低調エンジンだが、それを承知の上で合わせていくとのことだ。

予選組では松下一也が連勝の荒稼ぎ。「ペラはほとんど触ってない。伸びはいいし、ターン回りもスムーズ。あとはSだけ」。課題に挙げたSだが、そこはS巧者の松下なら心配はいらない。一気に今節の主役に躍り出るか。他では地元の宇佐見淳・中山雄太が1、2着と好スタートを切った。