優勝戦も波乱含みか

準優は2つともやや波乱が起きた。11Rでは黒崎竜也が豪快なまくりを放って人気を背負ったイン奥平拓也を飲み込み、優勝戦2枠をゲット。2着には差し粘った中澤和志が入り、奥平も立て直して3着は死守した。黒崎はレース後に「ほぼ決め打ちのまくりだった。こけるか、決まるか、でしっかりかかった」とニヤリ。この日は安定板が使用されていたが「板がついたらこうしよう、つかなかったらこうしようというのが分かった」と優勝戦で安定板装着となっても動揺はなさそう。優勝戦では2コースでうまく立ち回れるかがカギになる。中澤も「中堅ぐらいはいっている」ものの、「板がついてスタートが届かなかった」と曇り顔の場面も。奥平は優勝戦5号艇となったが「バランス型で中上。スタートはダッシュの方が見えている」と気配には問題なさそう。地元巧者の意地に期待したい。

12Rでも山本寛久が強気に攻めて北野輝季を見事にまくり切った…が、北野が執念の食い下がりを見せ、2周2Mで大逆転。優勝戦1号艇を手繰り寄せた。

その北野は「調整もいいところにきている」と仕上がりは完調モード。「年間5Vしか考えていない」と気合も十分で、優勝戦ではきっちり逃げて気持ち良く5Vを決めたい。2着に敗れた山本は「北野君の方がだいぶいい」としながらも、「伸びは悪くないと思う」とも語り…優勝戦ではカド一撃で北野にリベンジを狙う。3着には展開が向いた末永由楽が入線。「乗り心地重視で伸びは少し落ちた」と他5名よりは少々仕上がりの面に不安を残すが、「パワーアップを図るために本体整備に着手します」と諦める気はなく…優勝戦では大外から穴党の期待に応えられるか、注目だ。