福岡

攻めの姿勢で宮地元輝がGI初制覇の道を切り開く/福岡チャンピオンカップ

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

優勝した宮地元輝に今節のターニングポイントを聞いてみた。宮地からは「最後にペラを叩いたことかな」という答えが返ってきた。最終日ともなるとある程度仕上がった優出選手は回転調整だけで本番に臨むことが多いが、宮地は最終日も熱心に試運転を繰り返し、ベストな状態を模索し続けた。ただ、10R発売中に行われたスタート特訓の気配ははっきり言って芳しくなかった。残す時間はわずか。判断に迫られる中、宮地は攻めの姿勢を貫いた。ぶっつけ本番でペラを叩き変えて、本番を迎える決断を下す。

結果的にこの賭けが吉と出た。本番はバッチリと調整がかみ合い、ベストの状態で迎えることができた。もし宮地が少しでも調整を迷っていれば違う選手が頂点に立っていたかもしれない。「分からないなりに自分ができることを100%やってきたつもり。やり続けたことがこういう形なって証明できたのはうれしいし、支えてくれた人たちに少しは報いられたかな」とここまでの道のりを振り返った。

この優勝で来年3月に平和島で開催されるSGボートレースクラシックの出場権も得た。反骨の苦労人がスターダムにのし上がる姿を楽しみにしたい。

優勝者コメント・宮地元輝

「夢みたいですね。これ(福岡周年)を獲るのが夢だったので。本番は舟が返ってきたし、うまくマッチしていた。今節一番の状態だったと思います。藤原(啓史朗)君次第で(握るか、差すか)どちらでも狙えるようにしていたけど、奥まで踏み込んでいい感じで差すことができたと思います。斡旋が決まった時からこの大会に向けてめちゃくちゃ減量もしたし、準備をしてきました。付き合ってくれた家族を含め、この2ヶ月間の努力も報われました。GI優勝が達成できたので、次は博多でSGを勝ちたいですね。その夢に向かって、また自分にできることをやり続けていきたいと思います」