山田哲也が堂々の予選トップ通過！

仕切り直しで行われた4日目も終日、風が強かった。本来なら中止の判断が下るはずの波高40cmでもレースが行われており、改めて地元選手の根性には感服させられた。今後も台風接近の報もあり、水面が良くなることは考えられない。選手は気力を振り絞って戦うのみだ。

予選を突破した12人は、それぞれしっかり乗れており、賞金の高いシリーズだけにやる気も十分。トップ通過の山田哲也は乗り心地の良さに加え、「上位グループ」と足にも納得の様子。準優は11Rの絶好枠で登場。インからあっさり逃げて、優勝戦1枠を手にしそう。強敵となるのは桑原将光で、こちらは出足が抜群。今節は2コースからスムーズに差して1着を奪っており、山田に少しでもミスがあると隙を逃さない。増田進は3枠。こちらは伸びを中心にいい足だが、追い潮、追い風のコンディションで握る位置はやや微妙。戸塚邦好は連勝で予選を終えており、リズムは良好。パワー機・30号機の力を引き出してきており、準優4枠でも十分に勝負になりそうなムードが漂う。

石渡鉄兵はオール3連対と安定した走りで2位通過。だが「いいのは乗り心地だけ」と、足にはやや不満がありそう。準優12Rは操縦性や出口のスムーズさが武器の荒井翔伍に、「伸びは序盤から仕上がっていて、めちゃくちゃいいです」とパワーに自信を持つ渡邉雄朗がいて、4カドには強攻一発がある佐藤大佑の存在も見える。さらには「レース足が良くて、外からでも展開は突けます」と話す加藤政彦も侮れない。石渡にとっては楽な戦いとはならず、少しでも機力の底上げをして臨みたいところだ。