佐藤謙史朗が逆転で予選トップ通過！

佐藤謙史朗が予選ラストで冷静な差しを決めて、シリーズ4勝目をマーク。寺本重宣が3、3着で得点率を下げたため、逆転で予選トップ通過を果たした。3ヶ月連続斡旋で、過去2回は機力トップ級ながら悔しい予選落ち。3度目の正直で予選を突破し、しかも準優1枠をゲット。初優勝も狙えるムードが漂う。今節も足は抜群。「緊張しますね」と早くもプレッシャーを感じていただけに、あとは自分との戦いとなる。

準優11Rは佐藤以外にも好気配を示すメンバーが多く、当地連覇中の宮下元胤は日増しに動きが良くなってきて伸び寄りの足。新田泰章は4日目こそ合っていなかったようだが、調整が合えば伸びを中心にいい足になる。田中宏樹は、佐藤と同じ形のペラで、こちらも伸び主体に上位の足色。「謙史朗さんをまくります」と宣言していただけに、4カドからの強攻策には注目したい。

2位の寺本は予選道中は一貫して出足上々だった反面、伸びは中堅以下という状態だった。さすがに我慢の限界を迎えたようで、4日目のレース後にペラ調整に着手。伸びを上向かせてイン逃げを狙う構えだ。

杉山裕也は4日目連勝で巻き返しに成功。足も上向かせており、準優12Rは寺本にとっての強敵となる。金子萌は伸びこそ平凡だが、ターン回りを良くしていて乗りっぷりも良くなってきた。攻めやすい3コースなら果敢な攻めが侮れない。奥平拓也は悪くない動きだが、4日目は3日目ほどの軽快感がなかった。調整が鍵となるか。5枠の野口勝弘は出足型の好仕上がりで展開を突ける足。若林将は5戦目でようやく白星を挙げて準優に滑り込んだ。足は上向きだが、それでも中堅あるかないかといったところ。上積みや展開の助けがないと、準優6枠では勝負にならないか。