重木輝彦が大波乱を演出！

現代ボートはイン逃げが基本だが、水面が乱れれば一転、イン受難と変わる。それがくっきり出たのが2日目だった。

風速5m、波高4cmといつものように華麗な旋回はできないコンディション。9Rは3コースからまくって出た丸野一樹に、イン田中和也が飛びついた。2コースからクルリとターンマークを回った市川哲也が差し抜けて1着。初日に続いて2勝目をマークした。市川は「風が味方した？全くその通りですね(笑)」と。「S放ったので下がったように見えたけど、放らなかったら丸野君と一緒ぐらい。色々やって乗り心地も体感も少しずつ良くなってきた。でも、出足は全くないです」。このレース機力うんぬんじゃなく、風と展開が味方したのだ。

このレースは3万舟だったが、続く10Rが超大波乱。前半レースでFを切った重木輝彦が、5コースから一気にまくった。そのレースの山一鉄也は2コースで差し残して2着。3連単の配当はなんと131610円だった。配当を跳ね上げた伏兵の山一が、「今日は追い風で2枠の日だったからね。ベタだったら厳しかったと思うけど、水面に助けられた」と。握っても流れる追い風水面は、2枠が高配当の使者になり得るわけだ。

3日目の予報はと言うと、やや強めの向い風コンディション。追い風に比べたら逃げは決まりやすいが、今度は3、5コースの握れる位置からのまくり差しも増える。水面状況をよく見て舟券作戦を組み立てることは、プラス収支へ絶対に欠かせない作業だろう。