江戸川
江戸川
井口佳典がまくり差しV!!
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最終日は、序盤戦でやや強めのホーム向い風が吹く条件だった。だが水の流れも1Mから2M側へ向かう下げ潮だったため波は穏やか。上げ潮と変わり、風と潮がぶつかりあって水面がざわつき始める7Rからは安定板が装着されたが、次第に風は弱まっていって、最大波高は10cmとそこまで荒れ水面にはならなかった。
優勝戦の時間帯は向い風1mの発表で波高は5cm。良水面で行われた。人気を集めたのは絶好枠の島村隆幸。シリーズを通して伸びが抜群で、失敗さえなければ確実に1M先マイができる仕上がりだった。しかも2コースの魚谷智之、3コースの宮之原輝紀も仕上がりは上位級で外に対する壁もバッチリ。島村は当地初制覇が有力視されていた。しかし、頼りになるはずの2、3コースがややスタートで後手を踏む隊形に。4カドからコンマ15のトップスタートを決めたのは井口佳典で、ここが内へとプレッシャーをかける形となった。これに反応した宮之原が握らざるを得なくなり、魚谷も内へと寄せられて窮屈なターンになった。イン島村は1M先マイを果たすが、角度、スピードともにいい状態で切り込んだ井口が島村の内へと艇を並べた。バックは島村が外伸びするが、井口がこらえて2Mを先マイ。島村は大きくターンマークを漏らす形となって勝負あり。井口が実績上位の底力を示して優勝を果たした。魚谷は2M小回りで島村に迫りかけたが、2周1Mで島村が外を回って振り切り2着。魚谷は2周2Mで追い込んできた野村誠を退けた。
勝った井口は1月の津一般戦以来、今年2回目の優勝。通算77回目、当地は3回目の優勝となった。今後は下関、宮島、戸田と記念ロードを歩む。今節を含めて4節連続優出とリズムは上々なだけに、記念戦線でも活躍を期待したい。